ジャンル別にノイズ処理のビフォーアフター動画を10本ご用意しました
レコードは実に様々な状態でお預かりしています。最近新品で購入されたものから、年季の入ったものまで。共通点は必ず何らかの形でレコードノイズは入っているということです。ノイズの処理は全てのコースで行っていますが、専用ソフトのボタンを押せばポンと出来上がる訳ではありません。発生しているノイズの種類を把握し、的確な処理を行うためには経験とスキルが必要です。
実際に処理前と処理後にはどれくらいの違いがあるものなのか。音楽ジャンルやレコードの状態など様々なパターンの10種類のビフォーアフター音源をご用意しました。構成はノイズ処理前の音源が約30秒、続いて処理後の音源が約30秒の1分程の動画です。もし音が途切れるようでしたらダウンロードして聴いてみて下さい。
男性ボーカル1
70年代のAORナンバーです。標準的な状態のレコードです。音数の少ないイントロ部分ではノイズが目立ちます。処理後はボーカルの高音域等も減衰することもなく違和感の無い出来になっていると思います。
男性ボーカル2
60年代アメリカのフォークソングです。少し大きめなパチ音がありますが、処理後は力強く美しいハーモニーをクリアーな音質で聴くことができます。
男性ボーカル3
80年代男性アイドルです。こちらも標準的なレコードです。ヘッドホンやイヤホンで聞かなければノイズもあまり感じないと思います。処理後は雑味が取れスッキリした感じになりました。
女性ボーカル1
70年代のサウンド・トラックからの女性ボーカルです。伸びやかなボーカルが気持ちいい曲ですが、チリチリ感が取れてより良くなりました。
女性ボーカル2
60年代の女性歌手です。かなり状態の悪いレコードで、本来このレベルであればレコード・クリーニングを行っています。参考までにそのまま処理してみました。少々厳しいですが聞けるレベルにはなりました。
女性ボーカル3
70年代女性アイドル。クリーニングするかしないか悩むところですが、ほぼ問題ないくらいにスッキリできました。
ジャズ1
ジャズの場合カフェやクラブなどでの録音が多く、ノイズと臨場感の選別をつけにくいケースがあります。このサンプル曲は盤の歪みによるものと思われる高域の「サッ…サッ」という定期的なノイズを処理して視界が開けた感じになりました。
ジャズ2
50年代ジャズの名曲のリバイバル版です。レコードの状態が良いせいかあまり違いが難じないような気もしますが、針がレコード盤を擦るノイズが消えてクリアーになりました。
イージー・リスニング
定期的にオーダーを頂くイージー・リスニング60年代の名曲です。ゆったりとリラックスできる音楽は、やはりノイズが少ない方が好ましいと思います。
クラシック
ジャンル別で一番手ごわいのがクラシック音楽です。ダイナミックレンジが広く、音数が少ないタイプは元より、フル・オーケストラでも無音に近い部分もあり(レコードノイズは無音部分が一番乗りやすい)作業的にも手間がかかるケースが多いです。このサンプルはレコードの状態も良く無難な出来上がりになりました。
ちなみに
ノイズの処理には時間と手間がかかります。例えば録音時間40分のLP1枚の場合、ソフトでの処理や音源を聴きながらの処理等を含めると、更にその2倍近い時間がかかります。レコードの状態が悪く、時間がかかったとしても一切追加料金は頂きません。その点を考えて頂けたら如何に設定料金が安いか想像して頂くことが出来るかと思います。
また、ノイズ処理の精度に関してですが、聴感上、原音に影響を与えないように聞き比べながら慎重に作業を行っています。しかし厳密に比べれば多少原音に影響しているのかもしれません。しかし、音楽を楽しんで、気持ちよく聴いて頂くことを目的としていますので、必要条件はクリアしているものだと思っています。ちなみにノイズ処理の作業を「なし」でのお申し込みもできますが料金は変わりません。ノイズ処理なしをご希望の方はお申込み時にお申し出下さい。